概要
・primary hyperparathyroidismと悪性腫瘍が全体の90%を占める
−悪性腫瘍関連の方がCa値が高く、よりsymptomaticな傾向がある
(>13 mg/dL :3.25 mmol/L)
(>13 mg/dL :3.25 mmol/L)
・脱水による高アルブミン血症やCa結合Paraprotein産生する多発性骨髄腫では
偽性高Ca血症とかもありうる逆に、慢性栄養不全などで低アルブミン血症では
見かけのCa値が正常でも、イオン化Caは高値のこともある
→Caイオンを測定すること:正常値:1.15~1.3mmol/l
偽性高Ca血症とかもありうる逆に、慢性栄養不全などで低アルブミン血症では
見かけのCa値が正常でも、イオン化Caは高値のこともある
→Caイオンを測定すること:正常値:1.15~1.3mmol/l
原因
鑑別STEP
①まず、intactPTHを測定
−intactPTHが正常〜高値ならpHPTHかFHHを考慮
両者は24時間蓄尿で<100mg/24HならFHH
②intactPTH<20 pg/mLなら、PTHrP とビタミンDの測定
−PTHrP高値:ガン検索を
−1.25D高値:活性型VitD産生腫瘍、サルコイドーシス検索
−25D高値:サプリとか薬剤とか
−PTHrP・VitD正常:骨髄腫、甲状腺機能亢進、骨メタ、VitA中毒とか
→血/尿タンパク泳動、TSH、VitA測定、骨メタとか
⚫️ 治療
①輸液
−PTHrP高値:ガン検索を
−1.25D高値:活性型VitD産生腫瘍、サルコイドーシス検索
−25D高値:サプリとか薬剤とか
−PTHrP・VitD正常:骨髄腫、甲状腺機能亢進、骨メタ、VitA中毒とか
→血/尿タンパク泳動、TSH、VitA測定、骨メタとか
症状
・便秘,食欲不振,悪心・嘔吐,腹痛,腸閉塞
・腎濃縮機構の障害は多尿,夜間多尿,多飲
・>3.00mmol/Lで情緒不安定,錯乱,せん妄,精神病,昏迷,昏睡
・神経筋症状には骨格筋の筋力低下
・pHPTHではPeptic ulcer合併が多い
・QT短縮、ST上昇とか
治療
⚫️ 治療のタイミング①輸液
・生食200−300ml/Hで尿量100−150ml/Hを維持
2-4 L/day for 1-3 days
②カルシトニン
・初期投与 4 IE/kgか40 IEをim、その後q 6-12Hで4−8 IE/kg im
・初回投与後2−3時間後にCa値コンントロール.反応あれば上記レシピで投与
③ビスホスホネート
・ Pamidronate:60-90 mgを2時間かけてiv
・もしくは Zoledronic acid:4mgを15分かけてiv
④グルココルチコイド
・VitD中毒、calcidiol、サルコ、血液ガンによる高Ca血症は遷延すること多く
グルココルチコイド+ビスホスホネートで治療することもある
⑤透析
※基本的にはカルシトニンと輸液で急性期の高Caを下げて、ビスホスホネートはonset遅いから、その後から効いてくる
Uptodate
Dynamed
輸液療法の進め方ノート ISBN-10: 4758106789
Dynamed
輸液療法の進め方ノート ISBN-10: 4758106789
原則から処方の具体例までわかる輸液のコツとポイント ISBN-10: 4830681454
0 件のコメント :
コメントを投稿