total calcium < 8.4 mg/dL (2.1 mmol/L) もしくは ionized fraction of calcium <4.4 mg/dL (1.1 mmol/L)
⚫️ 原因
・excess tissue breakdown (ラブド、腫瘍崩壊)、で高リン血症となると血中Caは骨に
沈着してしまう。慢性腎不全では、腎でのリンのクリアランスが低下しているし、
さらに人んでのCalcitoriol産生が低下していて、さらなる低Ca血症を引き起こす
・Sepsisでは、PTH分泌不全とともにCalcitriol産生不全
・Mgが<0.8 mEq/L (1 mg/dL or0.4 mmol/L) となると、PTH分泌不全やPTH抵抗性
を引き起こし、低Ca血症となる
⚫️ 症状
・細胞膜電位の異常が神経筋の易興奮性をもたらすことによる症状
・背部および下肢の筋肉の痙攣
・認知症症状,抑うつ,または精神疾患
・ときに乳頭浮腫、遷延性低カルシウム血症で白内障
・Chvostek's Sign や Trousseau's Sign
・QT延長
・嘔吐、下痢
⚫️ 鑑別
①検査
IntactPTH
マグネシウム、リン
腎機能
VitD calcidiol, calcitriol
alkaline phosphatase
・VitD障害で副甲状腺機能正常の場合、25(OH)Dは低下、1.25(OH)DはPTH刺激により正常〜増加している
甲状腺機能低下症では、1.25(OH)D産生刺激されず低下、25(OH)Dは正常
⚫️ 治療
#治療の目安
無症状>総Ca8mg/dl:食事、サプリメント
無症状 総Ca7.5−8mg/dl:炭酸カルシウム3−6g/日、VitD
症状ありor 総Ca<7.5mg/dl:ivで治療
#治療
重症
①Ca iv
・グルコン酸Ca1−2 g (Ca 90−180 mg)をin 50 mL of 5%Gluにとかして10−20分か
けてiv(10%グルコン酸Ca 10 mLに90mgのCa)
けてiv(10%グルコン酸Ca 10 mLに90mgのCa)
・グルコン酸Ca10% 110ml (11 g)=Ca 990mg+生食か5%Gluで total 1000mlにする
と1mg/mlの溶液:max50ml/Hで持続iv
と1mg/mlの溶液:max50ml/Hで持続iv
・グルコン酸カルシウム10%原液を持続静注:
※10%CaCl2でもいい (10mlにCa 270 mg、でもグルコン酸Caのが血管刺激性が少ない
※カルシウム静注は2−3時間しかカルシウム濃度を上げない
→持続ivか経口維持を始めなくては
※腎不全では、カルシウム補充より高P血症と1.25(OH)Dの補正が治療
②Ca 経口
・Ca:1−4 g/日po 分3:炭酸Caやクエン酸Caとして投与
③VitD
・Calcitriol:0.25〜0.5 mcg 2x/日
③Mg
・硫酸Mg 2 g (16 mEq) iv 10−20分かけてiv、その後1g (8 mEq) を100ml/時間で持続iv
※Mg>0.8 mEq/L (1 mg/dL or 0.4 mmol/L)になるまで
・Mg lossがある場合には300−400 mg/日po 分3
軽症
①Ca 経口
・Ca 1.5−2g/日 分3:炭酸Caやクエン酸Caとして投与
※炭酸Caは40%がCa
Uptodate
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輸液療法の進め方ノート ISBN-10: 4758106789
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原則から処方の具体例までわかる輸液のコツとポイント ISBN-10: 4830681454
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