2015年4月13日月曜日

低ナトリウム血症

低ナトリウム血症
TOO MUCH WATER

1)鑑別アプローチ
①STEP1:血漿浸透圧の計算
=2XNa+Glu/18+尿素/(2.14X2.8)
=正常285mOsm/L:Na (mEq/L), Glu/尿素 (mg/dL)

血漿浸透圧<275mOsm/Lであれば低張性低ナトリウム血症

高血糖時の真のNa値
Na=測定Na+2.4(Glu−100)/100
※低ナトリウム血症が高血糖だけによるものか、その他の因子も含んでいるのかの検証

②STEP2:尿浸透圧の計算
=ADHが適切に抑制されているかどうかの判定
=2XNa+Glu/18+尿素/(2.14X2.8)
=尿浸透圧(概算)=(尿比重下2桁)× 25~40














・尿浸透圧<100mosm/kgか尿比重<1.003ならADH正常に抑制されている
 例)Beer Potomania, Polydipsia, Reset Osmostatなど
 自由水だけが増加 (体内総Na量に変化なし)、Isovolemic Hyponatremia
尿浸透圧>100mosm/kgか尿比重>1.003ならADH抑制されていず、異常亢進
 ーSTEP3へgo

③STEP3:尿中Naと体液量の評価















※SIADHでは腎副腎機能正常でありGFR↑RAA系抑制を通して、尿中ナトリウム排泄増加
※UNaが25-40の時には、multiple factors をもつんだよ

2)治療
・基本<6mEq/l/24Hで補正
・HypervolemicとSIADHではTM制限
 −SIADHで尿浸透圧>500mosm/kgではTMRだけでは不十分な場合多いので
   ループ利尿薬をたしても良い
・Na投与
 −3%Naは重症神経症状のある患者に投与 
     投与速度ml/H = Kg x mEq/L/H
 −Na錠はコントロールの難しいSIADH患者に投与 aber sehr altmodisch
 −0.9%NaClはHypovolemicやbis moderateな症状に投与
 −重症で治療抵抗性の低Na血症では中心静脈から10%Naを2−4ml/時間で投与

https://www.youtube.com/watch?v=rCYW1MJfsDM
https://www.youtube.com/watch?v=DY9BP3VVL28&feature=iv&src_vid=VeF5wfsDnQY&annotation_id=annotation_692158
https://www.youtube.com/watch?v=1qIwk1UqTGY
Adrogué, H. & Madias, N. Hyponatremia.N Engl J Med 342, 15811589 (2000)

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