⚫️ 血清タンパク
・アルブミンが血清タンパクの6割、グロブリンが3割を占める
・アルブミンは脱水以外で上昇することはほとんど無い。
また、グロブリンが低下する病態は非常に少ない
従って、多くの場合
総タンパク上昇:グロブリンの増加
総タンパク低下:アルブミンの減少
※二次性低/無グロブリン血症
⚫️ アルブミン製剤の適応
①等張性アルブミン(4.5-5%)
➡︎血症膠質浸透圧の維持による循環血漿量の確保、血漿交換、熱傷
②高張性アルブミン(20-25%)
➡︎難治性腹水、浮腫、肺水腫
⚫️ タンパク分画
正常タンパク分画
平成22年1月15日発行 広島市医師会だより
⚫️ タンパク分画
正常タンパク分画
平成22年1月15日発行 広島市医師会だより
①アルブミン分画
②α1グロブリン分画:
・α1アンチトリプシン
-もともと好中球エラスターゼ阻害物質、主に肝合成
-α1分画のほとんどはα1アンチトリプシン
-急性期反応性物質で、炎症で2-3倍に増加する
-低下で、α1アンチトリプシン欠損症
③α2グロブリン分画
・ハプトグロビン
-肝合成
-血中有利ヘモグロビンと結合する
-肝障害、溶血で低下
-急性期反応物質として、炎症で容易に増加
-炎症と溶血では溶血に敏捷に反応して低下する
・α2マクログロブリン
-プロテアーゼ阻害物質
-肝合成
-ネフローゼで肝合成↑腎排泄↓.結果↑
-高脂血症で増加(なぜ?)
※α2マクログロブリンが低下する病態は稀であり、この分画の低下はHp低下による
④β分画
・トランスフェリン
-肝合成
-鉄輸送
-鉄欠乏性貧血で増加,max2倍まで
-ネフローゼで漏出して低下
・補体第3因子
-肝合成
-炎症で増加, 200 mg/dL以上はまれ
-SLEでは低下
・β-リポプロテイン
-肝合成
-高脂血症、ネフローゼで増加
④γ分画
・IgG, IgA,IgM
-慢性炎症,慢性肝炎,肝硬変,腫瘍,自己免疫疾患,HIV感染などで増加
http://ketsueki.doremi3.com/2006/12/ag.html
http://www.green.one.ne.jp/yamagami/ichi/kesseipr.htm
平成22年1月15日発行 広島市医師会だより
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